- 公開 2023年05月17日
- 更新 2023年05月17日
- アンサーID:4353
複数児童(兄弟等)でサービスを利用している場合の利用者負担上限額管理について
概要
同一世帯内に複数の障害児がいる場合には、障害児にかかる月額上限負担額をそれぞれ負担するのではなく、1つの世帯でその利用者負担月額を超えないよう上限額管理を行います。注意事項
CAREKARTEにて出力できる利用者負担上限額管理結果票は国指定の様式のみです。市区町村ごとに請求方法や提出方法が異なります。あらかじめご確認下さい。
説明事例
上限額管理事業所 | 富士放課後デイサービス(自事業所) | |
負担上限月額 | 4,600円 | |
利⽤者 | 兄 | 静岡⼀郎 |
弟 | 静岡二郎 | |
利用状況 | 兄 | 富士放課後デイサービス(自事業所) 静岡放課後等デイサービス(他事業所) |
弟 | 富士放課後デイサービス(自事業所) 静岡放課後等デイサービス(他事業所) 山梨介護センター(他事業所) |
1.市町村等の専用様式で利用者負担上限額管理結果票(複数児童用)を紙請求する場合
CAREKARTEからは、複数児童用様式は作成できません。保険者指定の複数児童用様式で利用者負担上限額管理結果票作成後、明細書に記入する自事業所の管理結果内容をCAREKARTEに登録します。
CAREKARTEで利用者負担上限額管理結果票を作成しないため、他事業所の利用者負担額を入力する必要はありません。
1)上限額管理事業所の登録
兄弟それぞれに上限額管理事業所(サービス提供事業所)を登録します。(1)請求業務管理>基本情報>「受給者証情報」を選択
(2)氏名リストから対象者を選択
(3)利用者負担額>上限額管理事業所>「追加」をクリック
(4)内容を入力
(5)「確定」をクリック
【兄】
【弟】
2)管理結果内容の登録
兄弟それぞれの今月の利用者負担額を確認し、市町村等の専用様式の利用者負担上限額管理結果票(複数児童用)に記載した調整後の管理結果内容を登録します。パターン① | 【兄】静岡一郎、【弟】静岡二郎のどちらか1名または2名とも上限額管理事業所(自事業所)の利用者負担額が利用者負担上限月額より大きい場合 | ||
例 | 【兄】静岡一郎 | 自事業所総費用額:59,670 | 自事業所利用者負担額:4,600 |
【弟】静岡二郎 | 自事業所総費用額:19,890 | 自事業所利用者負担額(調整前):1,989 |
(1)請求業務管理>上限額管理>「上限額管理」を選択
(2)氏名リストから【兄】静岡一郎を選択
【兄】調整前
(3)「利用者負担上限調整」をクリックし、管理結果の利用者負担額が利用者負担上限月額になったことを確認
(4)利用者負担上限額管理結果の番号を確認し、必要に応じて番号を変更
(5)「全保存」をクリック
【兄】調整後
(6)氏名リストから【弟】静岡二郎を選択
【弟】調整前
(7)管理結果の利用者負担額をダブルクリックし、「0」を入力
(8)Enterキーを押し、背景色が赤から青に変わったことを確認
(9)利用者負担上限額管理結果の番号を選択
(10)「全保存」をクリック
【弟】調整後
パターン② | 【兄】静岡一郎、【弟】静岡二郎の上限額管理事業所(自事業所)の利用者負担額合計が利用者負担上限月額より大きい場合 | ||
例 | 【兄】静岡一郎 | 自事業所総費用額:33,150 | 自事業所利用者負担額:3,315 |
【弟】静岡二郎 | 自事業所総費用額:19,890 | 自事業所利用者負担額(調整前):1,989 |
(1)請求業務管理>上限額管理>「上限額管理」を選択
(2)氏名リストから【兄】静岡一郎を選択
【兄】調整前
(3)管理結果の利用者負担額をダブルクリックし、金額変更をせずにEnterキーを押す
(4)管理結果の利用者負担額の背景色が赤から青に変わったことを確認
(5)利用者負担上限額管理結果の番号を選択
(6)「全保存」をクリック
【兄】調整後
(7)氏名リストから【弟】静岡二郎を選択
【弟】調整前
(8)管理結果の利用者負担額をダブルクリックし、調整後の金額「1285」を入力(上限月額4,600円ー【兄】分3,315円)
(9)Enterキーを押し、背景色が赤から青に変わったことを確認
(10)利用者負担上限額管理結果の番号を選択
(11)「全保存」をクリック
【弟】調整後
パターン③ | 【兄】静岡一郎、【弟】静岡二郎の上限額管理事業所(自事業所)の利用者負担額合計が利用者負担上限月額より小さい場合 | ||
例 | 【兄】静岡一郎 | 自事業所総費用額:22,660 | 自事業所利用者負担額:2,266 |
【弟】静岡二郎 | 自事業所総費用額:19,890 | 自事業所利用者負担額(調整前):1,989 |
(1)請求業務管理>上限額管理>「上限額管理」を選択
(2)氏名リストから【兄】静岡一郎を選択
【兄】調整前
(3)管理結果の利用者負担額をダブルクリックし、金額変更をせずにEnterキーを押す
(4)管理結果の利用者負担額の背景色が赤から青に変わったことを確認
(5)利用者負担上限額管理結果の番号を選択
(6)「全保存」をクリック
【兄】調整後
(7)氏名リストから【弟】静岡二郎を選択
【弟】調整前
(8)管理結果の利用者負担額をダブルクリックし、金額変更をせずにEnterキーを押す
(9)管理結果の利用者負担額の背景色が赤から青に変わったことを確認
(10)利用者負担上限額管理結果の番号を選択
(11)「全保存」をクリック
【弟】調整後
3)国保請求データ作成
明細書、サービス提供実績記録票、請求書を作成します。利用者負担上限額管理結果票も作成されてしまいますが、兄弟分は伝送しないため削除します。
(1)国保請求データを作成
※国保請求操作手順は こちら をご参照ください。
(2)作成された兄弟2名分の利用者負担上限額管理結果票データをチェックし、「選択行削除」をクリック
注意事項
利用者毎に利用者負担上限月額を登録して上限額管理をするシステムの仕様上明細書の「管理結果額と利用者負担上限月額が違います」というエラーが出ることがあります。
複数児童上限額管理の制度上、管理結果番号が正しければそのまま請求処理を進めてください。
2.CAREKARTEで利用者負担上限額管理結果票(国指定)を作成する場合
システムの仕組み
CAREKARTEでは、利用者毎に利用者負担上限月額を登録して上限額管理をする仕様となっています。兄弟がそれぞれ利用者負担上限月額を負担するのではなく、1つの世帯として利用者負担上限月額を超えないようにするため、「兄弟それぞれの利用者負担額を相互に登録」し上限額管理を行います。
しかし、システム上「同じ事業所の負担額を複数登録することができない」ため、「ダミー事業所」を用意し、このダミー事業所で相互の負担額を登録します。
1)ダミー事業所を登録する
兄弟が2人とも利用している事業所のみダミー事業所を登録します。例)「富士放課後デイサービス」(自事業所)、「静岡放課後等デイサービス」(他事業所)はダミー事業所登録。
「山梨介護センター」(他事業所)は弟のみの利用のためダミー事業所登録不要。
(1)システム用マスタメンテナンス>「事業所マスタ」を選択
(2)「新規登録」をクリック
(3)サービス種別を選択し「確定」をクリック
(4)事業所情報を登録
※事業所番号、事業所名はダミー事業所であることが分かりやすい内容で登録してください。
利用者負担上限額管理結果票を印刷または伝送する際にCSV編集で正しい情報に書き換えます。
(5)事業所体制>「追加」をクリックし、必須項目のみ体制を登録 (※ダミー事業所のため請求に影響ありません)
(6)「保存」をクリック
2)上限額管理事業所を登録する
兄弟それぞれに上限額管理事業所(サービス提供事業所)を登録します。(1)請求業務管理>基本情報>「受給者証情報」を選択
(2)氏名リストから対象者を選択
(3)利用者負担額>上限額管理事業所>「追加」をクリック
(4)内容を入力
(5)「確定」をクリック
【兄】
【弟】
3)上限額管理を行う
兄弟それぞれの「総費用額」と「利用者負担額」を、もう一方の兄弟の上限額管理画面に追加します。例 | 【兄】静岡一郎 | 富士放課後デイサービス(自事業所) | 総費用額:26,520 | 利用者負担額:2,652 |
静岡放課後等デイサービス(他事業所) | 総費用額:15,870 | 利用者負担額:1,587 | ||
【弟】静岡二郎 | 富士放課後デイサービス(自事業所) | 総費用額:19,890 | 利用者負担額:1,989 | |
静岡放課後等デイサービス(他事業所) | 総費用額:11,710 | 利用者負担額:1,171 | ||
山梨介護センター(他事業所) | 総費用額:8,000 | 利用者負担額:800 |
(1)請求業務管理>上限額管理>「上限額管理」を選択
(2)氏名リストから【兄】静岡一郎を選択
(3)「他事業所の負担額追加」をクリック
【兄】静岡一郎が利用した他事業所の「総費用額」「利用者負担額」と【弟】静岡二郎が利用した全事業所の「総費用額」「利用者負担額」を入力します
事業所番号 | 「事業所番号」をクリックし、事業所選択。兄弟で同じ事業所を利用している場合はダミー事業所を選択 |
事業所名称 | 選択した事業所名称が自動反映 |
市町村 | 受給者証情報に登録されている市町村が自動反映 |
総費用額 | 総費用額を入力 |
利用者負担額 | 利用者負担額を入力 |
社会軽減額 | 必要に応じて入力 |
(4)「↑上へ」「↓下へ」をクリックし、必要に応じて優先順位を変更
※利用者負担上限額管理結果票に記載する項番のルールに沿って順位を変更してください。
※兄弟で優先順位が同じになるように設定してください。
(5)「利用者負担上限調整」をクリックし、調整された管理結果の利用者負担額を確認
(6)利用者負担上限額管理結果の番号を確認し、必要に応じて番号を変更
(7)「全保存」をクリック
(8)氏名リストから【弟】静岡二郎を選択
(9)「他事業所の負担額追加」をクリック
【弟】静岡二郎が利用した他事業所の「総費用額」「利用者負担額」と【兄】静岡一郎が利用した全事業所の「総費用額」「利用者負担額」を入力します
事業所番号 | 「事業所番号」をクリックし、事業所選択。兄弟で同じ事業所を利用している場合はダミー事業所を選択 |
事業所名称 | 選択した事業所名称が自動反映 |
市町村 | 受給者証情報に登録されている市町村が自動反映 |
総費用額 | 総費用額を入力 |
利用者負担額 | 利用者負担額を入力 |
社会軽減額 | 必要に応じて入力 |
(10)「↑上へ」「↓下へ」をクリックし、必要に応じて優先順位を変更
※利用者負担上限額管理結果票に記載する項番のルールに沿って順位を変更してください。
※兄弟で優先順位が同じになるように設定してください。
(11)「利用者負担上限調整」をクリックし、調整された管理結果の利用者負担額を確認
(12)利用者負担上限額管理結果の番号を確認し、必要に応じて番号を変更
(13)「全保存」をクリック
4)国保請求データ作成
請求書、明細書、サービス提供実績記録票、利用者負担上限額管理結果票を作成します。利用者負担上限額管理結果票作成後、ダミー事業所番号をCSV編集で修正します。
(1)国保請求データ作成
※国保請求操作手順は こちら をご参照ください。
(2)請求業務管理>国保請求>「CSV編集」をクリック
(3)氏名リストから伝送または紙請求したい児童の利用者負担上限額管理結果票を選択
※CSV編集を行う利用者負担上限額管理結果票は、複数児童のうち1名分のみです。
※選択した利用者氏名が利用者負担上限額管理結果票の「支給決定に係る障害児氏名」に反映されます。
※複数児童のうち、誰の名前で伝送または紙請求をするかにあわせて選択してください。
(4)ダミー事業所の事業所番号欄をクリックし、正しい事業所番号へ修正後enterキーを押す
(5)事業所番号の背景色がグレーに変わったことを確認
(6)「保存」をクリック
(7)請求業務管理>国保請求>「様式印刷」をクリック
(8)CSV編集した利用者の利用者負担上限額管理結果票を選択し、事業所番号が修正されていることを確認
注意事項
利用者毎に利用者負担上限月額を登録して上限額管理をするシステムの仕様上明細書の「管理結果額と利用者負担上限月額が違います」というエラーが出ることがあります。
複数児童上限額管理の制度上、管理結果番号が正しければそのまま請求処理を進めてください。
5)送り出しデータ作成
紙請求の場合と電子請求の場合で操作が異なるためご留意ください。パターン①:紙で請求する場合
(1)請求業務管理>国保請求>「様式印刷」をクリック
(2)手順4)国保請求データ作成>(3)で選択した利用者の利用者負担上限額管理結果票を選択
(3)事業所名称や管理結果番号、事業所の優先順位、管理結果後利用者負担額等の内容を確認
(4)「印刷」をクリック
(5)「閉じる」をクリック
(6)複数児童全員分の利用者負担上限額管理結果票にチェック
(7)「選択行削除」をクリック
※利用者負担上限額管理結果票が伝送されてしまうのを防ぐため削除してください。
パターン②:電子請求する場合
(1)請求業務管理>国保請求>「様式印刷」をクリック
(2)手順4)国保請求データ作成>(3)で選択した利用者の利用者負担上限額管理結果票を選択
(3)事業所名称や管理結果番号、事業所の優先順位、管理結果後利用者負担額等の内容を確認
(4)「閉じる」をクリック
(5)手順4)国保請求データ作成>(3)で選択していない=CSV編集していない利用者負担上限額管理結果票にチェック
(6)「選択行削除」をクリック
(7)「④送信データ送出し」をクリックし利用者負担上限額管理結果票を送り出し
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